絶景の離島で「薬剤師」をやると高待遇で働けるって知ってた?

絶景の離島で「薬剤師」をやると高待遇で働けるって知ってた?

田舎や離島など、へき地と呼ばれる場所では医師や看護師、
薬剤師の人材不足が昔から問題になっています。

へき地で働くメリットって何なのでしょうか?

今回は沖縄の小さな島へ移住した、あぐに薬局女性薬剤師
「島でのプライベート事情」や「お金の話」など、いろいろ聞いてきました!

  • 薬剤師とは?
    医薬品について、幅広い知識を持つ「薬」の専門家です。病院やドラッグストア、薬局など身近な場所以外にも、専門機関などでも活躍しています。
  • 離島に求められる薬剤師とは?
    離島含め、地方(へき地)はそもそもの人口が少なく、薬剤師も不足しています。さらに少子高齢化が進み、薬を必要としている人が増えているなかで、地域の人に密着した薬剤師が求められています。

登場人物

離島で働くと稼げるの?

寺田さん「お金の具体的な話も聞きたいんですが、離島ってやっぱり稼げるんですか?

岡野さん「うーん、ここが初めて働く離島の調剤薬局なので、お給料の相場は分からないんですけど、お金が入って来るうんぬんよりも出ていくところが少ないので結果貯まります!

寺田さん「やっぱり!」

岡野さん「 私が今住んでいる家は借家の2DKの一軒家なんですけど、家賃は会社持ちなので私の負担はゼロなんです。食費も島の人からたくさん食べ物をいただけるので、ほとんどかかりません。光熱費も特別高いわけではなく、普通だと思いますよ」

柿次郎「都会の薬局で働くのと貯金額だけで比較したら、相当な年収レベルになりそうですね……。2〜3年間働くだけで1,000万円以上貯金できるんじゃないですか!? 貯めたお金持って物価の安い国行けば数年遊んで暮らせるし、貯金が底ついたらまた離島で数年働いてお金貯めて……うわー!」

岡野さん「めちゃくちゃテンション上がってますね」

寺田さん「私の知り合いの薬剤師がまさに柿次郎さんの言うような『お金を貯めて、海外に旅行に行って、またお金を貯めて』という働き方をしていて、すごく羨ましかったんです。人間として豊かな経験ができそうだなと思って、私もその人を見て薬剤師を目指しました」

岡野さん「そういう働き方もいいですね!」

柿次郎「へき地で働く人って『自然とともに暮らしたい。お金よりも大切なものが、ここにはある』ってモチベーションだと思ったのに!岡野さんは貯金通帳見てニヤニヤしちゃいませんか?」

岡野さん「もう通帳は全く見ないですね。記帳すらしていなくて『早く記帳してください』っていう手紙が来てます(笑)」


柿次郎「これは相当貯めてるぞ……」

寺田さんお金を稼ぎたい!というモチベーションで、こういった場所に来る人をどう思いますか?」

岡野さん全然、いいと思いますよ! 稼げるからというだけで来て、適当に仕事をするのは別かもしれませんが、第一の目的が『稼ぎたい』で来るのは全然ありだと思います」

寺田さん「意外…!私はどちらかというとお金本位で考えてしまうタイプなので、『よかった、許されてる!』と思いました(笑)」

岡野さん「友達でもお金たくさんもらえるから田舎で働くよっていう人もいます。お金を貯めて一気に奨学金を完済をするケースもありますね」

寺田さん「でも、稼げる反面、島の暮らしって慣れる努力が必要そうに思えるのですが、どうでしょうか?」

岡野さん「私は幸い島の暮らしに苦労は感じませんでしたし、仕事も楽しくやってます!ただこれは、人それぞれ合う合わないがあると思います。『ちょっとくらい大変でも、待遇がいいから頑張れる!』という人もいると思いますし、考え方次第かな?私は住むんだったら楽しく地域の人と仲良くしたいし、島のみんなに住まわせてもらってるんだなっていつも感謝しています

柿次郎「愛がめっちゃ強いですね! 『愛の人』だわ」






あぐに薬局ができた理由

柿次郎「この薬局は昨年オープンしたんですよね。以前は診療所で薬が処方されていたのに、今は薬局で処方されるとなると、患者さん的には手間になってしまうと思うのですが、この薬局の役目って何かあるんですか?」

岡野さん「たしかに患者さんからしたら『今までは診療所でもらえてたのに!』となりますよね。ここに調剤薬局が出来て薬剤師がいるメリットは、患者さんに対して細いケアができるというのがあります」

柿次郎「ケアってどういうことをするんですか?」

岡野さん「患者さんがわざわざ病院や診療所まで行かなくても、気軽に体の不調や悩みなどの相談ができたり、薬の飲み方などの指導が受けられたりします。必要だったら薬局から診療所の先生に連絡もしますね」

柿次郎「なるほど。病院や診療所が混んでいて、なかなかお医者さんに相談できないってこともありますもんね」

岡野さん「また、この島で私が薬剤師として働くやりがいにも繋がっているのですが、お年寄りの薬の飲み忘れ対策もケアの一つです。例えば、ご自宅までお邪魔して生活環境を見せていただいたり、実際にどれだけ薬が残っているのか、どうやって薬を管理しているのかを見て、患者さんの生活背景まで分かった上で一人一人に合った対応をすることができます」

柿次郎「たしかに、お年寄りが多い地域はそういったアドバイスは大切ですね!」


岡野さん「そしてもう一つのメリット。これはここの薬局に限らず、全国に薬局があることの利点になりますが、処方の間違いを防げるという点です」

柿次郎「えっ!お医者さんや看護師さんが薬を間違えることなんてあるんですか!?」

寺田さん「私もいま薬局でバイトしているんですけど、以前、『子供の患者さんなのに大人の量の薬が出ている』といった処方量のミスがありました」

岡野さん「先生も看護師さんも人間ですから、処方する薬の種類や量を間違える可能性はゼロではありません。薬局の薬剤師がダブルチェックすることで、そのようなミスを未然に防ぐことができるんです。こうやってそれぞれの仕事を分けることを、医薬分業といいます」

柿次郎「僕、薬剤師さんの存在意義がよく分かりませんでしたが、そういうことだったんですね。医者の先生や看護師さんがまさか『薬を間違える』とは思ってませんでした……」





寺田さん「ところで、このあぐに薬局には1日にどれくらいの患者さんが来ますか?」

岡野さん「一日平均20人くらいですかね」

寺田さん「ここでの調剤や処方は全て一人でやっているんですか?」

岡野さん「はい。ここに来る前は沖縄本島の大きめの病院の院内薬局で働いていたんですけど、ちょうどタイミングがいろいろ重なってここに配属されました。粟国島は島民みなさんの顔がわかるし、患者さんの処方されている薬が変わったなとか、体調が今どうなのかというのも分かります。以前よりも患者さんひとりひとりにかける時間が増えたのは幸せですね!

柿次郎「でもひとりでやること多くて忙しそうですね…!残業とか結構ありそう!」

岡野さん「全く忙しくないと言ったらウソになりますが、そこまで大変ではないですよ。基本の業務時間は9時から18時で、たまに残業するくらいです。その時でも遅くても20時くらいには帰っています」

寺田さん「そうなんですね。もっと忙しいと思ってました」

岡野さん「それと先日、事務として働いてくれる島の方が見つかったので、今後は今よりも残業や負担が減ると思います!」

柿次郎「へぇー、島の雇用にも一役買ってるんですね」




薬剤師の仕事はロボットに取られる!?

ページトップへ戻る